初心者が25時間でITパスポート試験合格した勉強法
こちらの記事は、情報に関する国家資格「ITパスポート」を事前知識0から独学で一発合格したい人に向けた記事となっています。
3日後にITパスポート試験受けることにしたんだ!
その試験って国家資格でしょ?
3日で合格は厳しいと思うけど…
短期集中型の本気見せてやる〜!
2023年9月にITパスポート試験に挑戦してきました。
通常180時間(知識のある人は100時間)の勉強時間が目安と言われています。
IT初心者ですがなんと25時間の勉強で合格することができました!
最短経路で合格した勉強方法について振り返っていきます。
あくまで私は時間がなく“合格”をゴールにした場合の勉強方法なので、合格後の“知識定着”を目標にする方はもっと前から勉強し始めてください!
ITパスポート試験とは
ITパスポート試験は、情報技術の基礎知識を証明する国家資格試験です。
IT知識だけではなく経営全般に関する知識など問われ、エンジニアだけではなく社内DX推進等にも活かすことのできる資格です。
ITリテラシー向上のため、従業員に受験を推奨したり、新卒入社者に受験を必須としている企業も増えてきています。
合格率50%なので他の国家試験と比較して合格しやすい試験ではありますが、油断して勉強せずに合格できるほど簡単な試験ではないことは確かです。
試験概要
試験時間120分で100問の問題が選択式で出題されます。
ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3つの分野から幅広く出題されます。
試験形式 | CBT方式 |
試験時間 | 120分(終了時刻前でも途中退出可) |
問題数 | 100問 |
受験料 | 7500円(税込) |
日程・開催場所
ITパスポート試験は通年実施されるため、スケジュールが合えば3日後には受験することができます。ただ、私が受験申込したときは土日は人気で2か月先まで埋まっていました。
試験日3日前まで日程変更可
試験日当日3日前まではWEBから日程変更が簡単にできるので、こまめにチェックしていると急に空きが出てくることもあります。
受験を決めたら取り敢えず予約しておいて、後から変更するのもアリかもしれません。
試験会場ごと実施日時が異なります。
公式WEBサイトで、各会場の3か月先までの試験開催日時が公開されているのでそちらで空席を確認することができます。試験開催状況一覧
合格基準
合格基準は、総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であることです。点数の内訳は以下となります。
- 総合評価点
600点以上/1,000点 - 分野別評価点
ストラテジ系(経営全般) 300点以上/1,000点(全32問)
マネジメント系(IT管理) 300点以上/1,000点(全18問)
テクノロジ系(IT技術) 300点以上/1,000点(全42問)
全体で60%以上かつすべての分野で30%以上正解していれば合格。
苦手分野はないようにしておかなければなりません。
挑戦のきっかけ
前職では人事部で給与計算や社保等の労務担当をしていました。
ある日、急に業務自動化による生産性向上のため、RPAの社内推進担当に任命されました。
とは言っても、RPAってなに、SEみたいなことをやるの?と不安で仕方なかった私。
そこで上司から紹介されたのが、「ITパスポート試験」でした。
ITパスポート試験にも登場してきますが、RPAとはロボットによりパソコン上の定型操作を自動化することです。
そもそもどのような業務を自動効率化できるのか考えてみるためにはIT知識は必要だと感じこの試験に挑戦することにしました。
早速ITパスポート試験について調べてみると、最寄りの試験会場の空き状況を調べてみると3日後に空きがあり、それ以降は2ヶ月先まで埋まっていました。
実は私飽き性なんです(笑)
2ヶ月先までモチベーションが続く自信もなく、3日後の試験を申し込みしました。
少ない時間の中で意識したこと
IT知識ゼロの私ですが、約25時間の勉強で700点超合格することができました。
時間が限られていたため、以下のポイントに意識を向けました。
テキストへの書き込みはせず、読んで記憶定着
今回はとにかく時間がないので、参考書は1冊・過去問はアプリ1つと決めてあれこれ手を出すのはやめました。
参考書への書き込みはせず、基本的には読んで目で覚えることに集中しました。
勉強計画をざっくり立てる
最短経路で合格を目指し勉強計画を立てました。
初心者なのでテキスト1冊を読み続ける、過去問は最低5年分は解くことを目標にしました。
試験までSNSは見ない、隙間時間の有効活用
家事をしているときもYouTube聞き流していました。
後から紹介する「みみスタ」さんのよくでる単語聞き流しシリーズがおすすめ!
いつもInstagramやTikTokをみて時間を浪費してしまいがちなので、試験が終わるまではSNSアプリも一旦消して、試験勉強に集中しました。
アルファベットから英語の略語を連想し、解答を絞り込む
ITパスポート試験では英語の略語がたくさん登場します。
そもそも私は今後の業務で完璧にこの略語を覚えている必要はないなと思ったので、完璧に暗記するのは早々に諦めました(笑)
だって、たくさんあり過ぎるしどれも似ていて覚えるのは難しいと思います。
どの英単語から略語が出来ているか意識しながら勉強してみるだけでも、だいぶ正答率は上がるはずです。
似たような略語とも区別できるようになるし、試験当日に見たことない略語が出題されても想像で何とかなることもあります。
- RFP(提案依頼書)
Request 依頼
For
Proposal 提案 - RFI(情報提供依頼書)
Request 依頼
For
Information 情報
3日間・25時間で合格した勉強法
私が使用したのは、電子書籍のテキスト1冊、過去問アプリ1つのみです。
無料アプリだったので実際にかかった費用はテキスト代のみです。
勉強方法はざっくりこんな感じ!
- テキスト1冊購入(Amazon Kindle)
- テキストを流し読み、章末問題にも挑戦する(6時間)
- 過去問アプリで直近2年分の過去問を解く(4時間)
- テキストを再度読み込む(2時間)
- 過去問を3年分の解く(5時間)
- テキストをブックマークしながら一読(2時間)
- 過去問のブックマークした問題を解きなおす(1.5時間)
- 参考書のブックマーク箇所を読み直す(1.5時間)
- 過去問のブックマークが残っている問題を解く(1時間)
- CBT方式の疑似体験をしておく
- 移動時間を活用して重要な単語を聞き流す(0.5時間)
1. テキスト1冊購入(Amazon Kindle)
いつでもどこでも勉強できるように、iPhone、iPadを使用していつでも勉強したかったので、本屋でテキストを購入するのではなくAmazon kindle でテキストを購入しました。
Youtubeも配信されているようですが、私は時間がなかったため見ていません。
時間に余裕のある方は是非こちらも参考にしてみてください!
2. テキストを流し読み、章末問題にも挑戦する(6時間)
まず最初はテキストをただ最後まで読み続け、どんな内容が出題されるのか把握します。
書いてある意味はさっぱりですが、とにかく最後まで流し読みしてどんな内容を学ぶのか雰囲気を掴みます。
でもせっかく読んだ内容を忘れてしまうのはもったいないので、章末問題に都度挑戦してみましょう。
当初はテキストをPDF化してGoodnotesアプリで書き込みしていこうかなと思いましたが、今回は時間が惜しいためその方法は断念し、Kindle上で読み込むことにしました。
3. 過去問アプリで直近2年分の過去問を解く(4時間)
購入したテキスト著者が過去問を解説している下記アプリを使用しました。
同じ著者だから、使いやすいのでおすすめです!
解いていて間違えたり、迷ったりした問題は後で見返せるようブックマーク機能を使いましょう。この段階ではほぼ不正解だと思います。
分からないと思ったら、ブックマークを付けてどんどん次の問題に進んでください。
解説をサラッと読んでブックマークをつけ、時間をかけずに先に進みましょう。
ITパスポート試験の過去問アプリはいくつかあるのですが、過去問は年度・分野別に細かく指定して絞り込みもできるし、1問解くとすぐ解答と解説が出てくるのでおすすめです。
このアプリはシンプルで見やすくブックマークを付けたり解きたい問題を絞り込みが出来るため便利です。
分野ごと分けて正答率推移も確認できるため、自分の成長が確認できモチベーションアップに繋がりました。
4. テキストを再度読み込む(2時間)
直近2年分の過去問解いたことで出題傾向がある程度把握できたかと思います。
過去問アプリでは各分野の正答率が出てくるので自分がどの分野が苦手なのかも見てわかります。
苦手分野を重点的にテキストをさらに一周読んでいきます。
5. 過去問3年分を解く(5時間)
2回テキストを読んでみて、多少は理解ができたと思います。
前回挑戦した年ではない過去問3年分を解いて、都度解説を読んでいきましょう。
まだまだ合格まで正答率は遠いかもしれませんが、焦らないで。
間違えたり、迷ったりした問題は後で見返せるようにブックマーク機能を使いましょう。
6. 参考書をブックマークしながら一読(2時間)
テキスト2周、過去問5年分解いてきたため、覚えている箇所が増えてきていると思います。
Amazon Kindleのブックマーク機能を活用して覚えていない箇所のあるページにブックマークをつけて、後から効率的に見返せるようにしました。
必要に応じてマーカー機能を使うのもいいかもしれないですね。
7. 過去問のブックマークした問題を解きなおす(1.5時間)
これまで解いてきた過去問5年分の不正解、ブックマークした問題を解き直します。
後から見直す時間を省くために、確実に覚えたと確信した問題のブックマークは外しておきます。
8. 参考書のブックマーク箇所を読み直す(1時間)
最後のテキストの読み流しです。テキストでブックマークしたページを読んでいきます。
時間に余裕があれば、覚えられていないものを殴り書きで紙に書き出してみると
9. 過去問のブックマークが残っている問題を解く(0.5時間)
過去問
10. CBT方式の疑似体験をしておく
試験当日は、会場内のPCを使用して受験します。
よくある紙ではないため、当日緊張しないように事前に練習しておくことをおすすめします。
下記から疑似体験できるので事前に試験画面に慣れておきましょう。
11. 移動時間を活用して重要な単語を聞き流す(0.5時間)
車で会場に向かう間、最重要単語を読み上げしてくれるYouTubeの動画を聞き流していきました。
家事をしているときもYouTube聞き流していました。
「みみスタ」さんのよくでる単語聞き流しシリーズがおすすめ!
覚えきれていなかった単語も出てきて、実際の試験で2問救われました。
最後に
結果的になんとか合格することができました。
試験前合格できるか正直不安になったので、皆さんは余裕をもったスケジュールで、ぜひITパスポート試験挑戦してみてください。