エジプトで砂漠キャンプは行く価値ある?白砂漠・黒砂漠1泊2日ツアー体験記
エジプトといえば、ピラミッドや遺跡、壁画。
旅行前は「わざわざ砂漠まで行ってキャンプする必要はあるのかな」と、正直少し迷っていました。限られた旅行日程のうち、1泊2日を使うことになるからです。
でも、実際に訪れた白砂漠は、忘れられない景色になりました。白い奇岩と、360度どこまでも続く砂漠。「死ぬ前の走馬灯に出てくるとしたら、この景色かもしれない」と思ったほどです。
送迎や食事が付いていて、キャンプで泊まる夜はホテル代も別にかかりません。私たちは送迎場所を相談し、ギザで迎えてもらい、帰りはカイロ中心地で降ろしてもらえました。
一方で、トイレや食事、夜の寒さなど、参加前に知っておきたいこともあります。
今回は、Klookで予約した白砂漠・黒砂漠キャンプツアーの流れと、実際に見た景色、英語やチップ、持ち物について紹介します。




白砂漠・黒砂漠キャンプツアーの流れ
今回予約したのは、Klookの「4WD&BBQ付き オールインクルーシブ 白と黒の砂漠2日間キャンプ」です。
私たちが参加した回は、次の順番で進みました。
| 日程 | 当日の流れ |
|---|---|
| 1日目・朝 | ギザでピックアップ。バンで各ホテルを回り、バハレイヤ方面へ |
| 1日目・昼 | バハレイヤ・オアシスでランチ。4WDに乗り換え |
| 1日目・午後 | クリスタルマウンテン、サンドボード、砂丘ドライブ |
| 1日目・夕方〜夜 | キャンプ地に到着。BBQ夕食、キャンプファイヤー、テント泊 |
| 2日目・朝 | 砂漠の日の出を見て朝食 |
| 2日目・日中 | 白砂漠、黒砂漠を巡り、バハレイヤ方面へ |
| 2日目・帰路 | 車を乗り換えてカイロへ。中心地で解散 |
ギザからバハレイヤ方面へ
最初のバンは7人ごと、砂漠に入る4WDは1台につき4人でした。夕食時には、別の車で移動していた参加者とも合流します。
カイロからバハレイヤ方面までは車で約4時間。途中で休憩所に立ち寄りながら移動しました。




移動中、車のエンジンが止まった
ツアーの案内には水が含まれると書かれていましたが、私たちは受け取れませんでした。飲み水は自分でも用意しておくのがおすすめです。
行きの車は、移動の途中で故障しました。
出発前に夫と「砂漠で車が止まったらどうしよう」と冗談で話していたら、本当にエンジンがストップ。煙と焦げたような匂いがして、さすがに不安になりました。



通りかかった車に牽引してもらい、休憩所で代わりの車を約1時間待ちました。故障中はエアコンも止まったので、手元に飲み水があると安心です。



代わりの車を待った休憩所では、売店の商品がきれいに整列されていたのが印象的でした。少し割高に感じたので、お菓子は持参してもよさそうです。
一緒のグループと「ネタが増えたね」と笑い合えたのは救いでしたが、予定が遅れることもあります。ツアー後の旅程には余裕を持たせておきたいと思いました。
バハレイヤ・オアシスでランチ
私たちは途中で車の故障があり、到着が遅れたため、昼食後すぐに出発しました。楽しみにしていたオアシスで水に入る時間がなかったのは残念でした。オアシスでの滞在を楽しみにしている人は、予約前に内容を確認しておくとよさそうです。




予約したプランには送迎・食事・キャンプ宿泊・4WD移動などが含まれていて、個別に手配せずに参加できたのも助かりました。
1日目:クリスタルマウンテンから砂漠キャンプへ
4WDに乗り換えてクリスタルマウンテンへ
昼食後は4WDに乗り換え、最初にクリスタルマウンテンへ向かいました。



結晶のような石がたくさん落ちていて、岩の間には写真を撮りたくなる場所もありました。
砂漠への移動では、道路を外れて4WDで進んでいきます。白線の代わりに並べられた石が、進路の目印になっていました。
私には何もないように見える場所を、スタッフが迷わず走っていくのが不思議でした。目的地だけでなく、砂漠の中を移動する時間も印象に残っています。
サンドボードと4WDで砂丘を楽しむ
サンドボードも楽しかった体験のひとつです。
私たちのときは回数制限がなく、疲れて砂丘を登り直したくなくなるまで遊べました。滑ったあとはボードを持って登るので、繰り返すとなかなか体力を使います。


私は一度滑っただけで、砂丘を登り直す大変さに負けて終了。ボードを持っていると、スタッフから『もっと滑りな』と声をかけられました。
そのあとは、4WDで勢いよく砂丘を走るドライブへ。
激しく走ったのは数十メートルほどでしたが、十分にスピード感がありました。私には、怖すぎず楽しめるくらいの長さでした。



オフロード走行はかなり激しく、車内ではどこかにつかまっていないと体が揺さぶられます。私は少し酔いました。勢いよく走りすぎたドライバーが、別のドライバーから注意される場面もありました。
夜はBBQとキャンプファイヤー
夕方ごろにキャンプ地へ到着し、夜はBBQとキャンプファイヤーを楽しみました。


キャンプ地に着いたら、景色に見とれる前に荷物をテントへ入れて寝床を確保しました。テントには毛布と寝袋がありましたが、薄手で、寝袋も少し破れていたため、防寒具は自分で用意しておいたほうが安心です。



テントの奥にある丘へ登ると、360度の砂漠と夕日が見えました。まだ地球にこんな手つかずの場所が残っているのかと思うほどの景色でした。
途中まで別の車で移動していた参加者も集まり、一緒に食事をしたり、火を囲んだりして過ごします。





寒い中で入れてもらったミルクティーはかなり甘かったのですが、それもいい思い出です。
砂漠を巡ったあと、その場所で夜を過ごせることが、宿泊ツアーに参加してよかった理由のひとつでした。
月明かりの下で過ごした砂漠の夜
星空も楽しみにしていましたが、私たちが参加した夜は月明かりがあり、星は少し見えにくかったように感じました。


満天の星空を期待するなら、日程を決めるときに月の満ち欠けも気にしておくとよさそうです。
一方で、夜中にトイレへ行くときには、その月明かりに助けられました。

2日目:朝日、白砂漠、黒砂漠を巡ってカイロへ
翌朝は砂漠の日の出を見る
翌朝は、砂漠の日の出を見に行きました。


朝日もとてもきれいで、しばらく眺めていたところ、ガイドさんから「早く朝食を食べに来て」と声がかかりました。
景色を楽しみつつ、朝食の時間も気にしておくとよさそうです。朝は日差しが強くなるので、サングラスも役立ちました。

360度の砂漠に白い奇岩が点在する白砂漠
いちばん印象に残っているのが、白砂漠です。
白い奇岩が点在し、その向こうにも果てしなく砂漠が続いています。周囲の静けさも含めて、現実なのに夢の中にいるようでした。




エジプト旅行ではピラミッドや遺跡を楽しみにしていましたが、ここではまた違う景色を見られました。
旅行前に「砂漠キャンプまで必要かな」と迷っていた私も、この景色を見て、旅程に入れてよかったと思いました。
白砂漠を出発して黒砂漠へ
白砂漠を見たあとは、4WDで黒砂漠へ向かいました。



私は寝不足で疲れていたため、黒砂漠の丘には登らず、下から眺めました。
すべての行程を終えてカイロへ
黒砂漠を見たあとはバハレイヤ方面へ戻り、車を乗り換えてカイロへ向かいました。私たちはカイロ中心地のホテルまで送ってもらいました。

参加前に気になることQ&A
英語が苦手でも参加できる?
私たちの回は、英語の詳しい解説を聞き続けるというより、スタッフについて移動して、景色やアクティビティを楽しむ形式でした。
参加者は7割ほどが日本人で、ほかにはドイツ人、中国人グループ、タイ人カップルがいました。ただし、参加者の顔ぶれはその日によって変わります。
長い英語の説明を理解する場面は多くありませんでしたが、スタッフとの意思疎通が十分にできない場面もありました。
送迎場所など大事な希望は事前に文章で伝え、当日は集合時間や次に行く場所を確認しておくと安心です。
チップは必要?いくら渡した?
私たちの回では、スタッフからチップを要求されませんでした。ほかの参加者も、私が見た範囲では渡していなかったように思います。
途中で利用した休憩所のトイレでも、チップは求められませんでした。
これは参加時の体験なので、毎回同じとは限りません。売店での買い物にも使えるため、細かい現金は持っておくと便利です。
ギザで乗って、カイロで降ろしてもらえる?
私たちは事前に相談し、ギザでピックアップ、帰りはカイロ中心地でドロップオフしてもらえました。
前泊と後泊のホテルが違っていたので、この対応はとても助かりました。ツアーのためにギザからタクシーで移動せずに済み、帰りは次の滞在先に合わせて降ろしてもらえたからです。
同じような旅程を考えている人は、希望する場所で対応可能か、予約前に相談してみてください。
キャリーケースは持っていける?
車内のスペースは限られていたため、私たちはバックパックで参加しました。
前後に同じホテルへ泊まるなら、大きな荷物を預け、1泊分だけ持っていくと身軽です。
私たちのようにツアー前後で滞在先が変わる場合は、キャリーケースの運搬や預かりが可能か、事前に確認しておくとよいと思います。
砂漠でスマホの電波はつながる?
楽天モバイルのローミングは、砂漠ではほとんど使えませんでした。宿泊したエリアでは、ほかの参加者も全員圏外でした。
KlookでeSIMを購入した人は、途中で使える場所もあったようです。ただし、砂漠で常に通信できるとは考えないほうがよさそうです。
予約情報、送迎のやり取り、必要な連絡先は、電波がなくても確認できるように保存しておくと安心です。
参加して分かった注意点と持ち物
砂漠のトイレは岩陰。ウェットティッシュを忘れずに
参加前に知っておきたいのが、トイレの環境です。
砂漠では、男女ともに岩陰で用を足す形でした。途中の休憩所にもトイレはありましたが、私たちが利用した場所は汚れていたり、水が出なかったりしました。
除菌ウェットティッシュは持参してよかったもののひとつです。女性は、腰に巻ける大きめのスカーフなどがあると、目隠しにも使いやすいと思います。
夜は寒さで目が覚めるほど。防寒具はしっかり用意
私たちが参加したときは、夜の寒さで目が覚めるほどでした。
昼の砂漠をイメージしていると、夜との違いに驚くと思います。寒い時期に参加するなら、厚手のダウンや靴下、首元を覆えるものを用意しておきたいです。
荷物を減らしたくても、防寒具は参加する季節に合わせて準備してください。
食事は大皿を共有。気になる人は小皿を持参
夕食は6人ほどで大皿を囲み、取り皿を使わずに食べるスタイルでした。
最初は戸惑いましたが、最後はみんなで同じ皿から食べました。私はフムスが気に入り、「おいしい」と言いながら食べていた一方、口に合わず、ほとんど手をつけていない人もいました。
大皿の共有が気になる人は、小皿やカトラリーを持参すると安心です。食事が口に合うか心配なら、食べ慣れた軽食も用意しておくと助かります。
テントにも砂が入るので、荷物は袋で小分けに
テント内にも砂が入り込むため、バッグの中身は袋で小分けにしておくと扱いやすくなります。
テントは予約したグループごとに用意されましたが、私たちの回では数が足りないようで、同じテントを使うことになった参加者もいました。
個別のテントが必要な場合は、事前に確認しておいたほうがよさそうです。
持ち物一覧
特に用意しておきたいのは、飲み水・季節に合った防寒具・除菌ウェットティッシュです。
| 用途 | 持ち物 |
|---|---|
| 水分補給・移動中 | 飲み水、お菓子、食べ慣れた軽食 |
| 防寒 | 季節に合った上着、厚手の靴下、スカーフ |
| トイレ・食事 | 除菌ウェットティッシュ、小皿、カトラリー |
| 日差し対策 | サングラス |
| 砂対策 | 荷物を小分けにする袋 |
| 買い物・連絡 | 細かい現金、保存した予約情報・連絡先 |
スカーフは、防寒だけでなくトイレの目隠しにも使えるので、持っておくと便利です。
エジプト旅行に砂漠キャンプを入れるか迷っている人へ
旅行前は、ピラミッドや遺跡を優先して、砂漠キャンプは入れなくてもよいかもしれないと思っていました。
でも、白砂漠で見た景色は、今回の旅行の中でも強く記憶に残っています。サンドボードで遊び、夜はキャンプファイヤーを囲み、翌朝は砂漠の日の出を見る。景色を眺めるだけでなく、そこで1泊できたこともよい思い出になりました。
トイレや寒さ、大皿の食事など、ホテル泊とは勝手が違います。その点を知ったうえで、遺跡以外のエジプトも見たい人には、旅程に入れてほしい体験です。
私たちには、ギザからカイロへの移動に合わせて送迎してもらえたことも大きな利点でした。食事と宿泊も含まれるので、ツアー料金はホテル1泊分や移動費も合わせて考えると判断しやすいと思います。
参加を考えているなら、まずは希望日の料金と、自分のホテルが送迎対象かを確認してみてください。
- ツアー名: 4WD&BBQ付き オールインクルーシブ 白と黒の砂漠2日間キャンプ
- 予約サイト: Klook
- 所要時間: 1泊2日
- 集合場所: ギザでピックアップ
- 解散場所: カイロ中心地でドロップオフ
- 含まれるもの: 送迎、食事、キャンプ宿泊、4WD移動など
- 備考: ツアーの案内には水が含まれていましたが、参加時は受け取れなかったため持参がおすすめです。
.png)