海外赴任の帯同が決まったら!退職後にプレ駐妻(夫)がしておくべきことまとめ
パートナーの海外赴任への帯同。それは楽しみな反面、自身のキャリアを一時中断する大きな決断でもあります。
赴任者本人の手続きは会社がリードしてくれますが、帯同者であるあなたの「失業保険」や「年金」の手続きは、会社からの指示を待っているだけでは手続き漏れに気付かないことも・・・。
今回は、帯同者が日本を発つ前に必ず完了させるべき4つの重要手続きと、現地での生活を豊かにするための準備について詳しく解説します。

自分が知りたかった情報をまとめてみたのでプレ駐妻・駐夫さんの参考になると幸いです。
下記記事と合わせて、海外赴任帯同準備を進めてみてください!

失業給付(雇用保険)の受給期間延長申請
通常、失業手当は離職日の翌日から1年間受給することができます。この期間を過ぎると、給付を受ける権利は失効してしまいます。
退職してすぐに海外へ行く場合、すぐには就職活動ができないため、通常は失業保険を受け取れません。しかし、申請を行うことで受給期間を最大4年間延長できます。
管轄のハローワークで手続きできます。
詳しくは下記記事を参考にしてみてください。

健康保険の扶養加入手続き
退職後は収入がないため、赴任者の会社の健康保険に扶養家族として入る手続きが必要です。
何のために
日本での通院(出発前)や、一時帰国時の医療費負担を抑えるため。
海外旅行保険対象外となる治療も「海外療養費」として一部返金されることがあります。
いつまでに
退職後すみやかに。
どこで
赴任者の勤務先の担当部署(人事・総務)
必要書類
被扶養者異動届、退職証明書や離職票のコピー、所得証明など(会社により異なります)。

健康保険組合によって適用要件や必要書類が異なるため、赴任者の会社に確認してみてください。
国民年金第3号への種別変更
日本の年金制度では、「日本の会社員に扶養されている配偶者」であれば、第3号被保険者として年金記録を継続できます。海外に引っ越ししてからも手続きすれば、第3号被保険者として扱われます。
何のために
保険料を自分で払わずに、将来の老齢基礎年金を満額に近づけるため。
いつまでに
扶養に入った日から14日以内。
どこで
赴任者の勤務先の担当部署(健康保険の扶養手続きとセットで行うのが一般的)

出国時の確定申告(準確定申告・年末調整)
12月を待たずに退職して出国する場合、会社での年末調整が受けられません。
自分で税務署に準確定申告をする必要があります。
何のために
その年の1月〜退職日までに源泉徴収された所得税の還付を受けるため。
いつまでに
出国までに(納税管理人を選任すれば出国後も可能)。
どこで
管轄の税務署
- 給与所得の源泉徴収票(会社から受け取る)
- 社会保険料の領収書(退職後に自分で払った分)
- 生命保険・地震保険の控除証明書(※保険会社へ電話して前倒し発行を依頼!)
- 医療費の領収書(1月〜出国日までの分)
戸籍謄本の取得
海外で何かしらの手続きで「本当に夫婦であるか」の証明を求められます。
在外公館で戸籍謄本は発行できないため、日本で取得しておいた方が安心なので、出国3か月前に取得した戸籍謄本を持っておくと安心です。

家族ビザの申請や現地の銀行口座開設、不妊治療する場合も婚姻関係が証明できるものの提出を求められるようです。
充実した帯同生活を送るために
駐在生活をただの「同行期間」で終わらせるか、自分の価値を上げる「アップデート期間」にするかは、渡航前の準備で決まります。
私が実際に使って「これは欠かせない」と感じた、自分を高めるためのアイテムと準備をご紹介します。
1. これを持っていくと便利なもの3選
海外生活での自由な時間を、エンタメと学びに変えてくれた相棒たちです。
| デバイス | 活用シーン | メリット |
| iPad と Apple Pencil | 語学学習・読書・趣味 | ノートを何冊も持ち歩く必要なし。日本の本もKindleで何冊も読めます。 |
| ノートパソコン | ブログ執筆・スキルアップ | オンライン講座の受講には必須です。 |
| ノイズキャンセリング充電器/イヤホン | 集中環境の構築 | 飛行機移動やカフェでも自分の落ち着く空間に。 |
2. 語学力は海外生活を充実させる
「言葉ができる」ことは、単なるスキルの枠を超えて、あなたの**「心の安定」**に直結します。
- ストレス激減: 自分の言葉で買い物ができる、病院で症状を伝えられる。それだけで海外生活のストレスは半分以下になります。
- キャリアの武器: 失業保険を延長している数年間で語学を「ビジネスレベル」まで引き上げれば、帰国後の再就職は退職前より有利になります。
渡航前から始める「自分への投資」
「現地に行ってから学校を探そう」と思っていると、生活の立ち上げに追われて、気づけば数ヶ月が過ぎてしまいます。自宅で完結するオンライン学習から始めてみませんか?

3. スキルを「見える化」して、未来の自分に備える
駐在期間中、日本との繋がりを保ちつつ、自分の市場価値を維持するために私がおすすめしたいのが**「発信」と「資格」**です。
- ブログ・SNSでの発信: 日々の気づきを言語化することは、最高の論理的思考トレーニングになります。
- オンラインスクール: デザイン、マーケティング、プログラミング。場所を選ばないスキルは、帰国後の強い味方になります。
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出国前・渡航後のチェックリスト
- 失業保険の延長申請(ハローワーク)
- 健康保険扶養・国民年金第3号の手続き(赴任者の会社)
- 準確定申告(税務署)
- 戸籍謄本の取得(婚姻証明用に2〜3通)
- (渡航後)年金の海外特例手続き(赴任者の会社)


