タイで知っておきたいチップ相場ガイド

タイでの旅行や生活において、チップは文化の一部として根付いています。
日本ではチップの習慣がないため、どこでどのくらい渡せばいいのか迷う方も多いでしょう。
この記事では、タイでのチップの基本的な考え方から、シーン別の相場まで詳しく解説します。
タイのチップ文化の基本
タイでは、チップは感謝の気持ちを表現する重要な手段です。特にサービス業で働く人々の給料は低く設定されており、チップが収入の一部として期待されている場合があります。
チップの基本的な渡し方
- 必ず紙幣で渡す:硬貨でのチップは失礼にあたります
- 渡すタイミング:サービスを受けた後、別れ際に手渡しする
- クレジットカード支払いの場合:別途現金でチップを渡すのがベスト
シーン別チップ相場ガイド
🏨 ホテル、サービスアパート
ホテルの清掃
- 相場:20-50バーツ/日
- 高級ホテル:100バーツ程度
- 渡し方:枕元やサイドテーブルなど目立つ場所に置く
ポーター・ルームサービス
- 相場:20バーツ
- 渡し方:サービスを受けた際に直接手渡し

サービスアパートでは清掃の度にチップは置きません。家賃にサービス料が含まれているとみなしています。
デリバリーで部屋まで運んでもらったときには、20バーツ払う家庭もあるようです。
💆 マッサージ・スパ
タイ古式マッサージやスパでは、セラピストの給与が低く設定されているため、チップは必須とされています。
タイ古式マッサージ
- 1時間250バーツ以上のコース:50バーツ~
- 1時間200バーツのコース:40バーツ~
- 2時間コース:100バーツ程度
渡し方
- マッサージ終了直後か店を出る直前に手渡し
- 事前に小額紙幣を用意しておく

高級スパの場合は施術料金の10-20%くらい支払うようです。
🍽️ レストラン
請求金額にサービスチャージが含まれているかどうかで、チップを置いていくかどうか判断します。
サービスチャージ有りの場合
- お会計票に「Service Charge」や金額の横に「⁺⁺」の記載がある
- 基本的にチップは不要
サービスチャージ無しの場合
- お会計票に「VAT」や金額の横に「⁺」の記載しかない
- 会計金額の5-10%程度
- ローカルレストラン:基本的に不要
- 1000バーツ⁺⁺:サービスチャージ10% + VAT7% = 1177バーツ
- 1000バーツ⁺:VAT7%のみ = 1070バーツ
※「VAT」は付加価値税のこと
🚗 タクシー
- 基本的にチップは不要
- 小銭のおつりをチップとして渡すのが一般的
- 料金が90バーツなら100バーツ支払い、おつりはチップとして

トランクに荷物を入れると1つずつ追加でチップ請求可能性あり。
細かく現金持ち歩くのが面倒だし、ぼったくりもストレスなので最近はBoltやGrabが多め。
🗺️ ガイド
日本人向けツアー
- 基本的にチップは不要(料金に含まれている)
- 満足した場合、100バーツ程度渡せば喜んでくれる
💅 美容サービス
ネイルサロン
- 各担当者に20バーツずつ
- 1人で最後まで担当:料金の5-10%
まつ毛パーマなど
- 料金の5-10%程度
- または1時間あたり50バーツで計算

日系サロンはチップ払わない駐妻さんも多いようです。
🏌️ ゴルフ
キャディさん
- 相場:300-500バーツ(最近は上昇傾向)
練習場スタッフ
- 相場:20-50バーツ
🎤 カラオケ

夫に確認してまた載せますね(笑)
チップが不要な場面
以下の場所では基本的にチップは不要です:
- 屋台
- ローカル食堂
- フードコート
- シーロー(トゥクトゥク)
- 日系のサービス(美容室、レストランなど)
- サービスアパートの清掃(家賃に含まれている場合)
スマートにチップを渡すために
事前準備
- 20バーツ、50バーツ、100バーツ札を多めに用意
- マッサージ店に入る前に小額紙幣を準備
- 両替が必要な場合は「チェンジ プリーズ」で通じる
文化的配慮
- チップは感謝の気持ちを表すもの
- 無理に渡す必要はないが、良いサービスを受けた時は積極的に
- 次回利用時により良いサービスを受けられるメリットもある
まとめ
タイでのチップは、日本人には慣れない文化かもしれませんが、現地の人々にとって重要な収入源となっています。適切な相場を理解し、感謝の気持ちを込めて渡すことで、お互いに気持ちのよい時間を過ごすことができるでしょう。
チップの金額は厳密なルールがあるわけではなく、あくまで感謝の気持ちの表現です。サービスの質や自分の満足度に応じて、適切な金額を渡してください。