コムローイ祭り体験レポ|チケットの種類・会場の違い・当日の流れまで徹底解説!

毎年タイ北部のチェンマイで開催される「コムローイ祭り」
夜空に舞い上がる無数のランタンは、映画の世界から飛び出してきたような感動的な光景です。
ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」で有名なあの情景のモデルになったともいわれています。
当日の様子や事前に知っておきたいポイントを詳しくご紹介します!
コムローイ祭りとは?

旧暦12月(西暦10〜11月頃)の満月の夜、タイ全土では、ロウソクや花などで美しく飾った灯篭(クラトン)を川に流す「ロイクラトン祭り」があります。
一方、チェンマイではランタンを夜空に飛ばす「コムローイ祭り」が開催されます。
その幻想的な光景は世界的にも有名で、11月には多くの観光客がチェンマイを訪れます。会場では日本人観光客の姿も多く見かけました。
2025年は 11月5日(水)・6日(木) の2日間開催されます
(タイの満月の日とその翌日)
環境問題についても知っておこう
世界中で有名なお祭りになった一方で、下記のような環境問題もあり、現地では開催中止の声が上がっています。
- ゴミ(ランタンが自然分解されない)
- 火災(山火事や家屋火災)
- CO₂排出・空気汚染
- 航空機の運行の妨げ
この伝統的な行事を続けていくために、参加させてもらう私たちがルールを守ることが大切です。
会場
ランタンを飛ばせるのは公式会場のみ。ラプンツェルの映画でみた数千のランタンが一斉に上がる光景を見ることができるのは、有料の観光客向けのコムローイ会場です。
主要会場は下記3つで、大半の旅行者はこの中のいずれかに参加します。
- Chiangmai CAD Khomloy Sky Lanterns Festival (CAD)
- Chiangmai Sky Lanterns Festival
- Yee Peng Lanna International

私は2024年にCADに参加しました。
近年、一番参加者が多いのはCADだと思います。
チケットの種類と予約方法

日本語で予約できるツアー会社で申込するのが楽ちん!
- チケットのみ(現地集合)
- チケット+送迎(市街地発着)
- パッケージ(航空券+ホテル+送迎+チケット付)
人気会場はすぐ満席になるため、4~8月頃までには予約完了しておきたいところ
私はCMランナーツアーで申し込みました。メールのやり取りは日本語で可能で、チケットの手配と案内のみ。当日は主催会社の送迎車に乗って会場へという流れでした。
パンダバスやHISで申し込んだ友人たちは、ツアー会社が用意したバスで移動したようです。日本人参加者が多いので安心感がありますね。
フライトとホテル選びのポイント
宿泊エリアの選択
私は前入りしてニマンエリアのホテルに2泊しました。当日の送迎場所に近く便利でした。
旧市街のホテルも魅力的ですが、帰りにソンテウやタクシーが捕まるか心配だったため、ニマンエリアを選択。特にタクシーが捕まらない等の問題はなさそうでしたが、徒歩圏内のホテルにして結果的に正解でした。

集合場所は開催日の数週間前に決定するようです。
ツアー会社にどのあたりに集合になりそうか確認してみることをおすすめします。
航空券は変更・遅延覚悟で
帰る日の飛行機は2〜3度変更になりました。ノックエアの評判が悪いから仕方ないと思っていましたが、コムローイの制限もあり、どの航空会社の便も遅延していたようです。
当日の流れ(体験談ベース)
15:30 集合:「MORe SPACE」
炎天下の中、並び続けること45分。日傘と持ち歩き扇風機は必須です。

16:00 移動開始
私たちはバスで移動。バスが古くてエンジンをかけたらすぐ煙が出て大騒ぎになりましたが、「タイでは問題なし」とのこと(笑)



17:30 CAD会場到着
会場に着いたらたくさんの人!
タイ舞踊・伝統衣装・クラトン流しなど、タイ文化を体感できます。

18:00入場
タイの伝統お菓子、料理を堪能する
- スナック/ドリンク/タイ料理が無料
- オレンジジュース、ペットボトルの水も配布
- テーブルやゴザあり

突然、食事会場が停電して電気が復旧することもなく真っ暗の中で食事することに・・・
食べたい料理もすぐ売り切れになっていたので、日が落ちる前に食事しておきたいところ
19:00トイレに40分並ぶ
- 仮設トイレは大混雑
- 水洗トイレで紙詰まりが発生(恐らく日本人が紙を流して詰まったのかも)
- 衛生状態は期待しない方が良いでしょう

トイレに行くなら早めに行っておいた方がいいかも
せっかくの水洗トイレでも潔癖な人は絶対に無理なくらいカオスな状況でした
ランタン上げの瞬間
20:00〜 着席(指定席)
舞踊や演奏を楽しみました。座席にはランタンが一人あたり2つ置いてありました。
20:45〜 ランタン上げ開始
カウントダウンとともに一斉に手を離してランタンが空に飛んでいきます。花火も同時に打ち上がります。

空いっぱいに広がっていくオレンジの光。まるで天の川を見ているようで感動しました。
プロポーズしているカップルもいて、とてもロマンチックでした。
21:10〜 帰路

帰りの混雑を避けるため、早々に私たちは撤収しました
- 約10人乗りのソンテウに乗って帰ります。早く切り替えたからかソンテウ乗り場にいったらすぐ出発。
- 吹きさらしなので子連れだと大変かもしれません。
空気が汚いと呼ばれる乾季だったのとランタンの燃え殻が原因でホテルに戻ってから鼻を嚙んでみたら鼻水が灰色でした。

ランタンの上げ方
- 2人で両手でランタンを持つ
- 温かい空気が溜まってランタンが膨れてふわっと浮く感覚まで待つ
- 2人で同時にまっすぐ手を離す
- 風の向き・周囲の人に注意
当日は、ランタンの飛ばし方の説明はないので予習しておきましょう。
正しい飛ばし方を知らないと火事が起きます。周りには服や髪が燃えている人もいたし、私自身も背後から火のついたランタンが頭めがけて飛んできて驚きました。
消火器を持ったスタッフが周りにいるので、困ったらすぐ助けを求めましょう。
持ち物チェックリスト
- 飲料水
- ウェットティッシュ
- 汗拭きタオル
- 長袖の上着(寒さと虫対策)
- 手持ち扇風機
- 日傘(待ち時間が暑い)
- 三脚・カメラ・予備バッテリー
まとめ|準備万端で臨む感動体験
コムローイ祭りは美しい光景と引き換えに、いくつかの困難も伴うイベントです。
でも、事前にしっかり準備していけば、きっと忘れられない素晴らしい思い出になります。